あなたは人間ですか?

日々思うこと

「あなたは人間ですか?」という質問をされたらどのように答えますか?

 

もちろん、「人間です」と答えるでしょう。

 

では、「人間である根拠はなんですか?」と訊かれたらどのように答えますか?

 

動物より賢いから。とか、火を扱えるから。とか、二足歩行をするから。とかいろんな回答をするかと思います。

 

しかし、賢い動物もいますし、火を扱う動物もいます。さらに二足歩行する動物さえ存在します。

 

皆さんなら何と答えるでしょうか。

 

人類は今まで、人間との定義についてたくさん研究してきました。人間とはなにかを述べているものをいくつか紹介したいと思います。

 


 

①ホモ・サピエンス(英知人)

この定義はスウェーデンの生物学者リンネが提唱したものです。

「人間とは知恵あるものである」と述べています。

では、どれくらい知恵があったら人間なのか、障害を持って勉強ができない人は人間じゃないのか、もちろん人間です。

かなり漠然とした定義です。

 


 

②ホモ・フェノメノン(現象人)とホモ・ヌーメノン(本体人)

ドイツの哲学者カントは二つの属性、現象人と本体人を兼ね備えてこそ人間だと述べています。

現象人とはありのままに実際に表れている人間の姿そのものであり、本体人とは人間自身の倫理的実体であると説いている。

だから、弱い部分、強い部分二面性を持つ者が人間の人間たる所以だと言っています。

言いたいことは理解はできますが、人間の特徴であって定義にはなりそうもありません。

 


 

③ホモ・ファーベル(工作人)

フランスの哲学者ベルクソンは人間は物を作る工作人だと提唱しました。

物を作れない人もいますし、猿でも物は作れてしまいますので、これも人間の定義としてはまだ弱いです。

 


 

④ホモ・ルーデンス(遊戯人)

オランダの歴史家ホイジンガは人間は遊ぶ生物だと述べましたが、うちの愛犬もよく遊んでいました。

 


 

⑤ホモ・バティエンス(苦悩人)

オーストリアの精神科医フランクルは家族や同胞が強制収容所に送られ、苦悩している光景を目の当たりにしてきた経験から、人間は苦悩を正面から受け止める生き物だと言いました。

しかし、動物も苦悩で精神病に至るケースもよくありますし、理性を働かせる動物もいます。

補足ですが、フランクルは人間が深い苦悩を伴ってまで犠牲を払うべき価値の究極は「神」であると考えていたそうです。

では、神様のために苦労していない人間は人間じゃないのか、またもや疑問が生じてしまいました。

 


 

 

このように、過去の偉大な人物が提唱してきた人間の定義について、科学が発達した今の時代においても明確なラインは未だにないのです。

 

しかし、鄭明晰先生は数々の試練を努力によって乗り越え、ついに聖書の封印を解き、人間の定義についてはっきり教えてくださいました。

 

人間と動物の違いをはっきり教えてくださったことで、生きている価値を見出し、希望をもって人生を送れるようになりました。

 

「人間とは何か?」と訊かれたら、胸をはって答えられるようにしてくださった先生に感謝します。